仏像・風神雷神像
国宝
ともにインド最古の聖典とされる「リグ・ヴェーダ」に登場する神で、その名が示すように自然現象を神格化した原初的な神々です。
風神は、ヴァーユと呼ばれ、数頭立ての馬車で天を駆けて悪神を追い払い、富貴栄達を授ける神とされ、一方の雷神は、ヴァルナという水神だといわれます。
仏教では、仏法を守る役目とともに、悪をこらしめ、善を勧めて風雨を調える神と信じられています。
その像形は、古代の信仰や伝説的空想によって、全く日本化されており、後世の二神のイメージを決定づけた名作で、お堂の再建時に造像を統括した湛慶が、その作成に深くかかわっているとされます。
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風神像
- 国宝
- 鎌倉時代
- 像高123cm
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雷神像
- 国宝
- 鎌倉時代
- 像高105cm
- おすすめ参拝法
- 膝を折った姿勢で像を見上げると、
天井の垂木が『いなずま』のように見えて、 像の迫力が増します。
ぜひ、参拝時にお試しください。