那羅延堅固
- 国宝
- 鎌倉時代
- 像高167cm
仁王の阿形、金剛杵で、
悪をこらしめる大力無双の神。
国宝
古代インドに起源をもつ神々で千手観音に従って仏教と、その信者を守るとされます。二十八部衆の尊名や像形は、経説により違いはありますが、当院の諸仏は一具として揃っている希な作例です。
いずれも檜材の寄木造り、玉眼を用いた彩色像で、それぞれが迫真的な表情や姿態を見せる鎌倉彫刻の傑作です。
仁王の阿形、金剛杵で、
悪をこらしめる大力無双の神。
風雨を調え、人々を歓喜させるという
八大龍王・天龍八部衆の一尊。
祖先獣・大蛇を神格化したもので、
五眼異形の音楽神。
(寺伝:神母天王)
護法の天龍八部衆の一尊で、
妙なる音楽で人心を和ませるという。
ヒンズー教のガルーダ(金翅鳥(こんじちょう))で、
護法の八部衆として知られる。
(寺伝:緊那羅王)
お香を常食にするという音楽神で、
護法神八部衆の一尊。
(寺伝:乾闥婆王)
四天王・持国天の家来として、
乾闥婆と共に経典に出る夜叉。
(寺伝:満仙人)
「金光明経(こんこうみょうきょう)」にも
出る福神で、毘沙門八大夜叉の一尊。
(寺伝:毘楼勒伹)
「千手経」に出る護法神で、
毘沙門八大夜叉・次席の満賢という神。
(寺伝:金大王)
毘沙門天八大夜叉の首領で、
満賢と共に大衆を守る善神。
四天王・多聞天で、左手・宝塔が
シンボルの戦勝や福徳の神。
(寺伝:五部浄)
四天王・持国天で、須弥山東方に住み
仏界を警固するという。
千手観音の脇侍(きょうじ)として、
功徳天と共に常に従う護持の仙人。
千手観音の代表的な脇侍(御伴衆(おともしゅう))で、
吉祥天とも呼ばれる。
代表的な仏教の守護神で、
元はバラモン教神の王者インドラという。
代表的な仏法守護神でバラモン教の
最高神ブラフマンが原型という。
(寺伝:東方天)
尊名はインド語の音写で、
四天王・増長天と訳される南方の守護神。
尊名はインド語の音写。
四天王・広目天で西方を守護するという。
(寺伝:摩醯首羅王)
ヒンズー教・シバ神で大自在天と
訳される物質世界を統べる最高神。
(寺伝:金色孔雀王)
天龍八部衆の「天」に相当し、
物欲を去った五つの天界の代表神。
(寺伝:散脂大将)
毒蛇を喰うという孔雀を神格化した
特異な割面相の鳥神。
(寺伝:摩和羅女)
訶梨帝母・鬼子母神と通称される
護法と愛児・豊穣の女神。
ワニを神格化した水神で、
海上安全や大漁をもたらすという。
鳩槃荼と共に「天龍八部衆」ともされる護法神。
古代ペルシャ起源という代表的な
護法天龍八部衆の一尊。
(寺伝:満善車王)
千手経には裟伽羅とともに登場し、
鰭(ひれ)のような髪・眉が個性的。
大海にすむ龍王、二十八部衆では
四龍の一尊で慈雨・善水の神。
仁王の吽形で、「執金剛(しゅうこんごう)」とも
呼ばれる護法の夜叉。